海外の植物・園芸・インテリア界隈では、常に面白い動きが起きています。今回は「植物のある暮らし」から「種の発芽メカニズム」まで、個人的に読んでいて思わず唸った記事をピックアップしました。日本の植物ファンにも刺さる話題が揃っていると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。
🌿 トレンド情報

【「間取りより大切なのは存在感のある人とモノ」— キュレーションがインテリアを変える】
ギャラリー兼デザインスタジオ「Nurture by Nature」を主宰するKate Swansonが、インテリアを「一度に完成させるものではなく、時間をかけて積み重ねるコレクション」として捉える考え方について語っています。
これ、植物好きにはものすごく共感できる視点なんですよね。観葉植物のコレクターって、まさに「時間をかけて家を育てる」感覚で植物を迎えていますよね。日本でも「プランツスタイリング」という言葉が定着しつつあるなかで、植物を単なる飾りではなく「存在感のある一点」として扱う感度は、海外も国内も同じ方向に向かっているなと感じます。
参照元:Livingetc
【今きているカラーは「ポメグラネートポップ」— 深みのあるレッドがインテリアに帰ってきた】
スタイリストが提案する今注目のカラー「ポメグラネートポップ(ザクロの実のような深みのある赤)」を使ったインテリアコーディネートを紹介している記事。オックスブラッドやボルドーなど、渋い赤系の取り入れ方がテーマです。
植物インテリアの観点からすごく気になるのは、この「深い赤」のカラーパレット、実はカラテア・オルビフォリアやアロカシアの濃いグリーンと合わせたときにめちゃくちゃ映えるんですよね。日本でもテラコッタや深みのあるポットが人気ですが、「植物+ポメグラネットカラーのインテリア」という組み合わせ、SNS映えしそうで試してみたくなりました。
参照元:Livingetc
📖 育て方・ケアTips

【ホタルが来ない庭には理由がある — よくあるランドスケープの失敗とは】
夏の夜にホタルが飛び交う庭を実現するために避けるべき、よくある造園設計の失敗を解説した記事。除草剤の使用や過剰な照明、在来植物の排除などが主な原因として挙げられています。
日本でもゲンジボタルの保護活動と植栽は密接に関わっているので、この視点はとても参考になりますよね。「化学薬品を使わない」「地面を裸にしない」「夜間照明を抑える」という3点は、ホタルだけでなく益虫全般を呼び寄せる庭づくりの基本でもあります。自然に近い植栽を目指す方にはぜひ読んでほしい内容です。
【ポーチを彩る観葉植物7選 — 夏は屋外で、冬は室内で楽しめる品種って?】
夏の間はポーチや玄関先に置いて映えて、気温が下がったら室内へ移して越冬できる観葉植物を7種類紹介した記事。ポーチを植物で飾るというシーズナルな楽しみ方が提案されています。
これ、日本の気候にもかなり応用できる考え方だと思っていて、コルジリネやアグラオネマ、ハイビスカスあたりは夏の屋外でも活き活きしつつ、冬は室内管理できる代表格ですよね。玄関ポーチに大型の観葉植物を置く文化、日本でもじわじわ広まっていますが、「夏外・冬内」という使い分けをもっと意識すると管理も楽になるし植物の状態もよくなるので、ぜひ取り入れてみてほしいです。
🏭 業界ニュース・マーケット動向

【シンジェンタとBASFが営業・経営幹部の新体制を発表】
農業・園芸分野の大手企業、シンジェンタのプロフェッショナルソリューション部門とBASFが、それぞれ新たなリーダーシップ人事を発表したというビジネスニュース。BASFは温室・ナーサリー分野の営業担当を新設しています。
BASFが温室・苗木ナーサリー向けの営業体制を強化しているというのは、業界の成長を反映しているように感じます。日本でも大手農薬・肥料メーカーが観葉植物や希少種向けの専門製品を拡充しつつある流れと重なりますよね。こうした動きは数年後に日本市場にも波及することが多いので、業界ウォッチャーとして注目しておきたいポイントです。
【ドラマ「ユーフォリア」の豪華ウェディングフローラルが語る、映像とフラワーデザインの関係】
HBOの人気ドラマ「ユーフォリア」に登場する結婚式シーンのフラワーデザインを分析した記事。装花がいかにシーンの感情や物語を視覚的に表現しているかを、フローリストの視点で深掘りしています。
映像作品のフローラルデザインが注目されるのは面白い流れですよね。日本でも映画やドラマの「植物演出」が話題になることが増えていて、あるシーンに使われた品種がSNSで拡散されて問い合わせが急増する、なんてことも起きています。フラワーデザインと映像の掛け合わせは、植物の魅力を広める新しいルートとして今後も注目したいです。
参照元:Florists Review
🌱 注目の新品種・植物科学

【種が「目覚める」ための小さな扉 — ドドナエア・ビスコサの発芽メカニズムが解明】
ドドナエア・ビスコサ(ホップブッシュ)の種子に存在する微細なスリット状の構造が、発芽に必要な水分の取り込み口として機能していることを示す新しい研究を紹介した記事。このメカニズムの理解が、同種の発芽率向上につながる可能性があるとしています。
これ、植物好きとしてすごくテンション上がる研究なんですよね。発芽しにくいレア植物の種を入手してうまく育てられなかった経験、ある方も多いのでは?ドドナエア・ビスコサ自体は乾燥に強く庭木としても使われる植物ですが、「微細な構造が水の入り口になる」という発想は、他の難発芽性種子の研究にも応用できそうで、今後の展開がすごく気になります。
参照元:Botany One
【植物科学の最新トピックス — 洪水の記憶、査読者不足問題、ほか】
植物学の最新研究や科学コミュニティの話題をピックアップして紹介する定期連載。植物が洪水ストレスを「記憶」するメカニズムや、学術査読者の確保が難しくなっている問題など、多岐にわたる話題が取り上げられています。
「植物が洪水を記憶する」という話、個人的にはかなり引っかかっています。エピジェネティクスの観点から植物の環境記憶は研究が進んでいる分野で、過去のストレス体験が次世代の耐性に影響するとしたら、育て方の常識も変わるかもしれないですよね。日本の植物研究者にも関わる話なので、国内での関連研究の動向もウォッチしていきたいと思っています。
参照元:Botany One
植物科学の最前線から日常のインテリアヒントまで、「植物のある暮らし」を深掘りする話題は尽きませんね。個人的には発芽メカニズムの研究と、季節で使い分ける観葉植物の提案がとくに気になっています。引き続き海外の植物・園芸情報をキュレーションしていくので、また読みに来てもらえると嬉しいです。

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