訪問日:2024.1.13
所在地:東京都渋谷区東2丁目25-37
都市の中の“小さな熱帯植物の森”
渋谷区ふれあい植物センターは「日本一小さな植物園」と称され、限られた敷地にもかかわらず、熱帯果樹やハーブ、野菜など約500種以上の植物が育てられています。みかん、ライム、マンゴー、ドラゴンフルーツ、ジャボチカバ、ミラクルフルーツなど、普段目にする機会が少ない熱帯果実も、ガラス張りの園内で光を浴びながら生育。土耕と水耕の両方式で展示されており、その植物たちの生命力を間近に感じられます。





コンパクトながらも多彩な植物がぎゅっと詰まっており、植物好きには宝庫のような空間です。観察を通じて、植物の成長段階や生育環境の違いなど、学びながら楽しめる点が大きな魅力です。





立体的に設計された園内空間——“起伏ある土の舞台”による没入感
園内レイアウトは、水平に並ぶ床面だけでなく、土を盛り上げた起伏ある構造で設計されており、限られた面積を最大限に活かした空間づくりに工夫があります。



この“土の舞台”は、植物を植え込む面積を増やすだけでなく、来訪者が植物の間を歩き、視線の高さや角度を変えて観察できる没入型の体験を届けます。まるで小さな異世界に迷い込んだかのような感覚で、植物のスケールや密度を感じられます。同時に、都市の中で自然を立体的に感じさせる新しい植物園の提案としても注目されており、植物観察の楽しさがさらに広がります。


水耕栽培エリア──室内で育てる未来型植物展示
入り口付近にはリニューアルで新設された水耕栽培室があり、紫色や赤色の成長ライトの下でサニーレタス、ルッコラ、小松菜、チンゲン菜などが育てられています。土を使わずに液体栄養で育てるこの展示は、都市型農業の最前線とも言える技術で、天候や季節に左右されず安定した成長を見せます。

来館者は、この未来型栽培方法を間近で観察できるだけでなく、収穫された野菜は併設のカフェで提供されることもあり、植物の“生きたサイクル”を体験できます。教育・展示としての価値が高く、家庭菜園や都市農業への関心を喚起するプログラムとも連携しています。

物を味わう空間として機能するカフェ
渋谷区ふれあい植物センターでは、2階に植物に囲まれた落ち着いた雰囲気のカフェスペースがあり、園内で育てられた自家栽培や提携農園の有機野菜を使った料理を提供しています。水耕栽培や土耕で育まれた葉野菜は、サラダやピッツァのソースとして活用されており、植物そのものを“見て楽しむ”だけでなく、“味わう”という体験を通して植物の魅力を感じられる構成となっています。特に季節のサラダプレートは、自園産や千葉・柴海農園の有機野菜をふんだんに盛り込んだ一皿で、植物の味わいと彩りをしっかり楽しめます。




夜はディナータイムにも対応しており、植物園がライトアップされる中、植物に囲まれた空間での食事が楽しめます。野菜主体の料理に加え、グラスフェッドビーフやナチュラルチキンといったハーブや野菜とのペアリングが考慮された一品料理や、子ども向けのキッズプレートも用意されていて、植物と食材のバランスを意識したメニュー展開が行われています。

夜はディナータイムにも対応しており、植物園がライトアップされる中、植物に囲まれた空間での食事が楽しめます。野菜主体の料理に加え、グラスフェッドビーフやナチュラルチキンといったハーブや野菜とのペアリングが考慮された一品料理や、子ども向けのキッズプレートも用意されていて、植物と食材のバランスを意識したメニュー展開が行われているようですよ。


このように、渋谷区ふれあい植物センターのカフェは、単なる休憩スペースではなく、「育てる」→「観る」→「食べる」という植物のライフサイクルを体験として結びつける場所です。来訪者は、植物の成長を目で追い、香りを感じ、最後に味として楽しむことにより、植物への理解と愛着を自然に深められます。これによって“植物にふれ・植物を知り・植物を食べる”一連の体験が有機的に繋がる点が、この施設ならではの大きな魅力です。
興味が沸いたらぜひ、足を運んでみてください。
渋谷の人通りから少し離れた場所にありますが、全然歩いていける距離かと思います!
どんな感じなのか、もっと知りたい方はぜひYoutubeにて公開している動画も見てみてくださいー!

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